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2017.09.28発刊に寄せて

 

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ご挨拶

 

真珠湾攻撃を皮切りに先の大戦がはじまったのが1941年12月のことです。
その半年後に弊社は創業しました。ずいぶんと呑気な創業だと私は感じたものですが、
実際に開戦当初は数々の作戦で成功を収め、国中に楽勝のム-ドが漂っていたそうです。

 

高等小学校を卒業し修行を終えた祖父 吉住茂は、
生家である氷上郡春日町中山に帰郷し、左官店を開業しました。当時19歳でした。
吉住左官の開業後しばらくして戦局が悪化し、祖父の元にも赤紙が届きます。
徴兵検査での甲種合格と祖国貢献の機会が与えられたことは、祖父にとって武者震いするほどの名誉であったといいます。
通信兵として乗艦した瑞鶴という大型空母は、数々の海戦で活躍しながらも被弾を免れた幸運艦とされていました。
しかし大戦の終局、エンガノ岬沖海戦で瑞鶴は沈むこととなります。
祖父は油の海を半日泳ぎ、幸運にも味方の駆逐艦に救助されましたが、
この時に多くの戦友を目の前で亡くすこととなったのです。

 

終戦を迎え、祖父は左官店を再開しますが、軍隊仕込みもあり仕事に対して大変厳しかったそうです。
弟子が逃げ出すほどの厳しさで、それは我が子である吉住俊一(現会長)にも同様のものでした。
しかしそれは、命を失った戦友の分、生かされた命を社会に役立て、その命を全うしようとする責任感の現れでした。
そんな真摯に仕事に向かう姿勢が、店の繁盛の原動力となりました。

 

祖父が他界して3年余りが経ちました。
私が幼少の頃には、厳しさの片鱗を伺わせることもなく、優しい祖父が私に語るのは決まって前述の戦争の話でした。
この度の記念誌の発刊にあたり、生涯仕事人間であった祖父の歴史と会社の足取りを振り返りながら、
これまでお世話になったお客様や協力業者の皆様、そして社員への感謝の機会としたいと思います。
また、今後の発展の礎とするため、創業75年の節目を記念し本誌を刊行いたします。

 

代表取締役社長 吉住 正基

 

 

 

 

 

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