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2019.01.30時代の証言 #05 バトンは次代に

 

 

時代の証言者

吉住 和代

監査役
吉住 和代

創業者である祖父が体調を崩し、多
忙となった母を支えるため、6年強
勤めた地元信用金庫を退職。平成20
年に入社し、社長補佐である母の給
与・人事関係業務を分担して引き継
ぎ、4代目社長を支える存在に。

 

 

人の流れを地元・丹波へ
育ててくれた恩返し

2015年12月より、兄 正基が父 俊一の後を継いで社長職に就くこととなり、父は会長職に就いた。将来的には、母が社長である父を近くで支えてきたように、私が4代目を受け継ぐ兄を支えていける存在になりたいと考えている。規模を拡大し、信頼を得て地域に貢献できる会社に、誰もが知っている「吉住工務店」にするというのが正基社長の描く未来だ。
私たち兄妹はずっと丹波で育ち、丹波に育ててもらったという思いが強くある。子どもの数が少なくなり、人口が減ってきている地元に、少しでも貢献できるよう、吉住工務店が都会から丹波へ人を運んできたい。2015(平成27)年、西宮展示場をリニューアルし、丹波の自然と風を少しでも感じていただけるような緑いっぱいの広場をつくった。近隣の子どもたちが毎日集う、笑い声の絶えない憩いの場となっている。丹波の良さを伝えるためのサテライト的な役割を担う広場には、「大きくなったら丹波においで」という看板を立てている。人口的なものではあるが、里山の風景を思い起こさせるこの場所で遊んだことを懐かしみ、将来、丹波に住んでみたいと、足を運んでくれるようになれば、うれしい。そのときまで存続し続けなくては意味がない。
生まれたときから当たり前にあり、地元の公共事業をたくさん手掛けている会社のことを、私は小さい頃からとても誇らしく感じていた。曽祖父から私たちまで4代に渡って通った春日町立大路小学校の校舎も、1994(平成6)年に弊社で全面改築した。すごいことだ。この先も長く地元に貢献できる会社でありたい。

 

創業者の父の時代から吉住家4代に渡り通った地元・丹波市にある春日町立大路小学校

創業者の父の時代から吉住家4代に渡り通った地元・丹波市にある春日町立大路小学校

 

1994年 全面改築を請け、生まれ変わった大路小学校校舎

1994年 全面改築を請け、生まれ変わった大路小学校校舎

 

2015年 西宮展示場は丹波の森、里山の風景をイメージして大リニューアル

2015年 西宮展示場は丹波の森、里山の風景をイメージして大リニューアル

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2016年「 里山住宅博in神戸2016」に参画

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社員が笑顔で働ける
人間味あふれる会社に

創業から75年を迎え、拠点が増え、会社の規模も大きくなってきたが、まだまだ中身が追いついていないと感じている。
現在までに、吉住工務店は公共事業以外にも民間工事や鉄骨造・木造の建築物など幅広く手掛け、時代と共に成長し続けてきた。そのなかで、社員には良い仕事をするだけではなく、さまざまな経験をし、多くの実績を積むことで人としての優しさや温かみ、また自身の人間力を高めてくれることを求めている。人前で上手に話せるようになることを目的に行っている月末会でのスピーチ、近隣の清掃活動、住宅事業部を中心に行っているO B 施主へのイベント開催など、自分磨きだけでなく、人のために役立つ活動への取り組みも工夫を凝らして、実施している。また、球技大会やテニス部活動など、レクリエーション活動にも力を入れ、組織力を高めていければと考えている。社員には仕事に縛られることなく、人生の楽しみを見つけてほしいし、このメンバーとこの場所で働けてよかったと思ってもらいたい。働いているスタッフが楽しんでいれば、お客様にもその雰囲気はしっかりと伝わるはず。建物をしっかり建てることは、もはや当たり前の品質。ハードを提供するだけでなく、その先にあるものが見える会社でありたい。そう願っている。
3代目社長の父は、社員が快適に仕事をできる環境づくりに余念がなかった。これでいいと満足しない性格で、毎年、本社のどこかしらで整備を続け、休憩室や風除室を設けたりしていた。私ももっと会社のことを俯瞰して見られるように、社員に頼られる存在に、会社のピンチを救える存在になっていきたい。
私たちが目指すのは、建物が完成した後もお客様との絆を大切にできる人間味あふれる会社だ。それは「真実一路」を社是に、規模や内容に関わらず、一つひとつ丹精込めた仕事をするという姿勢を貫いた創業者の教えでもある。その変わらぬ「真実一路」の思いを持ち続け、これからも「皆様のお役に立てる企業」として、しっかりと歩んでいきたい。

 

 

地域貢献の一環として、月1回の近隣清掃を続けている

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地元中学生の就業体験「トライやる・ウィーク」に毎年協力

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年に1回実施している社員研修旅行。2016年は沖縄でのさまざまな体験を通して、より一層の結束力を高めた

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年を重ねる毎に参加者が増えてきた冬のイベント。9回目となった2015年は約200名が集った

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2007年 第1回は約10名の参加数だった冬のイベント

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改めて社員の気持ちを一つにつなぐ新年度総会

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