「かすかべ保育園」「進修保育園」「認定こども園三尾の森おおじ」の3 園が統合して発足した認定こども園。
鉄骨平屋建てで、延べ床面積は約1,800㎡。弊社がそれまで受注してきた保育施設のなかで、最も大きな規模の案件だった。
新園舎の建設場所はそれぞれの保育園を運営する3法人が統合後、自然災害の被害が少ないと思われる立地、交通の便、地域住民の見守りが確保できる点などを考慮し、国領の進修小学校東側に決定された。
もともとは一面の水田で、着工前に遺跡が見つかり、調査のため着手が1カ月遅れるというトラブルが発生。しかし、翌年春の入園に合わせて竣工時期を遅らせることはできず、厳しい工期での建設を余儀なくされた。
周辺環境に馴染むよう高さを出さない意匠設計のため天井裏が狭く、空調などの配管の納まりが難しかったことに加えて、雁行型に連なる屋根の施工も特殊で難しいものだった。
また、こども園ということで、遊具の移設には幅など細かく規定があり、安全面や防犯面への配慮はいつも以上に気を配った。
角の仕上げは丸くし、ラバークッション材を入れるといった普段とは違う目線での気配りや細やかな作業が多かったものの、これまで培った実績と技術力、協力業者の努力により、スケジュール通りに完成させた。
施工担当:荻野展由
施 主:社会福祉法人春日福祉会
建築場所:丹波市春日町国領
主要用途:保育園
工事種別:新築
竣工年:2015年
施工担当:荻野展由・足立洋介
構造規模:鉄骨造 平屋建
敷地面積:8,308.02㎡
延べ面積:1,804.60㎡