2011年「阪神地域の新しい多部制単位制高等学校及び高等特別支援学校の実施計画」が兵庫県より公表され、障がいのある生徒の社会的・職業的自立を支援するための職業教育に重点を置く高等学校として設置された。多部制単位制高等学校と同一敷地内に建設され、互いの教室を共用しながら共に学ぶ同校の設立は全国でも2例目で、兵庫県内では初めての事業として注目を集めた。両校舎間には既存の樹木を生かした両校のシンボルとなる交流広場を設け、外壁には兵庫県産の高耐久木材や緑のカーテンを設置。エントランス広場には淡路瓦ブリックが使用されている。兵庫県が発注した建設工事のうち、特に優秀な工事を賞するさわやかな県土づくり賞を2012年に受賞。
弊社としても阪神間で行った初めての官公庁案件であり、当時は阪神間エリアの事情に長けている協力業者を確保をするのが大変だった。工事中は協力業者からの意見を随時吸い上げて、慣れない土地でも順調に工事が進むよう調整を行った。複数社が同一敷地内で工事を行うため合同定例会を開き、連携して施工を進めていった。当時、近隣エリアで大規模商業施設の建設が行われた直後であり、再び行われる大規模工事に対して近隣住民の関心も高く、説明会の開催にあたっては十分な説明を行うように心掛けた。
施工担当:吉見敏博
施 主:兵庫県
建築場所:伊丹市池尻
主要用途:教育施設
工事種別:新築
竣 工 年:2012年
施工担当:吉見敏博
構造規模:RC造 地上3 階建
敷地面積:1210.32㎡
延べ面積:2994.48㎡
受 賞 歴:さわやかな県土づくり賞2012
next▶ 近作を振り返って#07 「歯科石井醫院 改修工事」