2018年12月21日(金)に第20回「人間サイズのまちづくり賞」表彰式が行われ、当社も参席して参りました。
今回 まちなみ建築部門 知事賞 の受賞をいただいたのは、兵庫県丹波市春日町にて設計施工で建てさせていただいた「地域資源活用拠点施設 ゆめの樹」です。
「地域資源活用拠点施設 ゆめの樹」のARCHITECTURE STORY はこちら
司会はフラワープリンセスひょうご2018 渡辺恵理さん。
兵庫県副知事 荒木一聡氏
事業者と設計者、施工者の三者が表彰を受け、代表して事業者の株式会社ゆめの樹 野上野 取締役 上山茂人氏が賞状を受け取りました。
知事賞の受賞者全員での記念撮影
審査員による知事賞の作品の講評が行われました。
ゆめの樹の講評をいただいたのは、株式会社スペースビジョン研究所 取締役所長 宮前保子氏
講評内容
「この施設を訪問させていただいた時に、何よりも地域の皆さんで地域を盛り上げていこうという意欲が非常に感じられました。特に建築材料の構造材、内外装材、家具なども全て地元産材にこだわっておられるということや、運営されている人材の方々も地域の方々であり、施設で使用されている食材も地域産にこだわっていると非常に強い印象を持ちました。
今回の知事賞受賞の一つめのポイントは、今の社会の中で失われているモノあるいはコトがたくさんある中で、失われていくものの価値の再生、新たな価値の創造がなされているということ。
例としては、「おくどさん」を地域の左官業の方が伝統的工法でつくられていて、お店に入ると真正面に見え、効果的な店舗レイアウトをされています。また、テーブルや椅子も非常にあたたかみがあり、シンプルでありながらも座りやすくデザインされています。
もちろん丹波ブランドの栗、黒豆、小豆などの加工品も販売されているのですが、さらに農産物の生産の畑の拡大も試みられており、農業あるいは飲食業などを含めた六次産業化の拠点になっているというところが素晴らしい。
二つめのポイントは、地域が自律するための法人を自治会自らが立ち上げてられているということ。
これは他の県からの見本にもなるような取り組みではないかと思います。また、地域の子供たちの食育体験の場としてもここは活用されているということも非常に素晴らしい取り組みではないかと感じます。
今後も持続可能な地域づくりの活動を広げながら人間サイズのまちづくりを継承していただければと思います。」
※講評内容は文章化するために一部変えさせていただいております。
人間サイズのまちづくり賞とは?(兵庫県HPにつながります)