GOOD DESIGN Biz Expo 2017
3/8[WED]-10[FRY] 東京ビックサイト
企画構成:グッドデザイン賞事務局
会場では、2016年度グッドデザイン賞受賞者の展示ブース以外に、グッドデザイン賞事務局による企画展示が行われていました。「Gマークの歴史」「Gマークと未来」という2つの展示ゾーンが展開されていて、「Gマークの歴史」ゾーンでは、歴代の受賞作からデザインが時代とともに担ってきた役割を読み解き、「Gマークと未来」ゾーンでは、デザインを通じて社会の新たな可能性を見出すべく創設した”フォーカス・イシュー”を切り口に、プロダクトや建築、全国各地の取り組みが紹介されていました。また、特設会場が設けられグッドデザイン賞受賞者によるセッションやセミナーなど活気あるイベントが行われていました。
以下に、現地担当者が見た現地の様子をお伝えします。
「Gマークの歴史」ブースの様子
グッドデザイン賞は60周年を迎えました。
1957年の制度創設以来、私たちの暮らしや産業、そして社会全体をより豊かなものへと導くデザインを発見し、
Gマークとともに広く共有し続けています。
時代とともに、私たちの生活や向き合うべき課題も変化し、デザインに求められる役割や
その領域も変化し続けています。
グッドデザイン賞は、社会の変化に合わせて柔軟にその仕組みを最適化させてきました。
この歴史ゾーンでは、60年の歴史の中で見出された44,000件を越えるグッドデザインの中から、
日本デザインのマイルストーンとも言えるデザインをこれまでのグッドデザイン賞の歩みとともに振り返ります。(展示パネルより引用)
グッドデザイン賞創設の 1957年から2016年までの時代を代表する優れたデザインを一斉に見ることができました。デザインが日本の社会に着実に根差すようになった流れが、わかりやすいカタチで表現されています。
家電やクルマなどの工業製品から、住宅や建築物、各種のサービスやソフトウェア、パブリックリレーションや地域づくりなどのコミュニケーション、ビジネスモデルや研究開発など、様々な物事が応募対象となっており、その対象は年々多岐にわたってきています。
年月が経っても色あせることのない素晴らしいデザインばかりで、デザインがもたらす価値に改めて気付かされました。
「Gマークの未来」ブースの様子
現代の日本社会は、成熟した社会として、デザインにもそれに適した成り立ちを求めています。
デザインが社会の中で共有される価値を生み出し、望ましい社会像を導ける力を持つことを、
グッドデザイン賞は提示したいと考えます。そのために、2015年度に新たに打ち出したのが
「フォーカス・イシュー」です。
この「フォーカス・イシュー」は最新のグッドデザイン賞を通じて、社会的に重要であると
考えられるテーマに向き合いながらデザインのトレンドを総括し、新たなデザインの可能性を
開拓しようとする試みです。(展示パネルより引用)
グッドデザイン賞は、2015年度に新しい審査体制が編成され、「フォーカス・イシュー」をはじめとする新たなデザインの評価と発信の仕組みが導入されました。社会におけるデザインの役割を明確化するとともに、これからの社会を築いていく上で、デザインが担うべき事柄や、デザインの持つ可能性を、具体的な課題(イシュー)と結びつけることで明らかにしようとする試みとなっています。
ここで展示されている数々の作品を見ると、「デザインとは、人々が豊かで、希望を感じられる社会を築いていくためのモデルである」ということがよく理解できます。また、グッドデザイン賞は、様々な可能性を秘めたモデルを社会に届けるためのファシリテーションの役割を担っていること、「フォーカス・イシュー」はその鍵となる概念であることなど、「これからのデザインを志向する上で、考えるべきことは何であるか」を勉強させていただきました。
「特設ステージ」の様子
会場内の特設ステージでは、審査員や受賞企業によるトークイベント、2017年度グッドデザイン賞応募説明会、ワークショップや個別相談を実施されていました。
大変興味があったのですが、ブースを離れることができず参加できず残念・・・。
「デザインは社会の変化を先鋭的につかみ取り、人々に対していち早く提示することができます。それによって望ましい社会のイメージが共有され、人々の間に希望が生まれる。グッドデザイン賞が取り組んでいるのは、そのような希望の源となる、デザインの中にある「気づき」や「芽吹き」にいち早く目を向け、可能性を導き、社会に語りかけることなのです。」グッドデザインBiz EXPO 2017 を拝見して、上記の2015年度のグッドデザイン賞審査委員長の講評が浸透するように理解でき、学びの多いエキシビションとなりました。 ( 続く )
建築場所 | |
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用途・テーマ | |
構造・階数 | |
延床面積 | |
その他 | |
建築種別 | 公共施設等 教育施設等 医療福祉施設等 商業施設・工場等 集合住宅等 住宅等 |
構造種別 | RC造 S造 木造 その他 |
改修・再生 | 耐震改修 古民家改修 一般改修 |