受賞対象名:西脇市立西脇小学校保存・改修に伴う基本計画および工事
エントリー部門:ソーシャルデザイン部門
(木を使って地域や社会を活性化しているものが対象:木を使うことで地域や森林の活性化に貢献している、持続可能な森林利用の仕組みを生み出している、木材利用の意味を啓発したり、人材育成をしている、建築、空間、木製品、取組、技術、研究など。)
作品概要:取り壊しか保存かの選択を問われていた築80年余の大規模木造校舎3棟について、平成27年度から研究組織を結成し、2年に亘る木造校舎の改修方法と構造・音響・温熱環境についての弱点について検討を行い、その計画・設計方針により、平成29年から3年間の改修工事を行い、安全と安心の確保、教育環境の整備を行った。
受賞団体名:
西脇市 西脇市長 片山象三
西脇小学校保存改修に伴う基本計画・設計組織 代表 神戸大学名誉教授 足立裕司、神戸大学大学院教授 遠藤秀平、同准教授 槻橋修、同教授 阪上公博、同准教授 高田暁、他 東京大学生産技術研究所教授 腰原幹雄
株式会社 内藤設計 代表取締役社長 藤原義弘(取締役兵庫支店長 森本恭行、豊嶋弘文、戸田数馬)
株式会社吉住工務店 代表取締役社長 吉住正基
審査委員による評価コメント
既存木造校舎の改修にあたり、耐震、耐火やバリアフリー化、温熱環境への配慮などの対策を実施し、木造建築の価値を再認識させる契機を生んだ。ワークショップやアンケート調査、市民へのプレゼンテーションを通じ、改修の理解醸成を図った点は重要だ。コストも建て替えよりも安価で済んでおり、地域の記憶を留める木造校舎が次の世代にも引き継がれ、新たな木材利用の扉を拓くことを期待する。
西脇市のHPはこちら