主 催 公益財団法人日本デザイン振興会
後 援 経済産業省/中小企業庁/東京都/日本商工会議所/日本貿易振興機構(JETRO)/国際機関日本アセアンセンター/日本放送協会/日本経済新聞社/読売新聞社
[応募カテゴリー]
17-01 公共の建築・空間
[受賞対象名]
西脇市立西脇小学校校舎
[受賞者]
西脇市長 片山象三
神戸大学名誉教授 足立裕司
神戸大学大学院教授・遠藤秀平建築研究所主宰 遠藤秀平
株式会社内藤設計 代表取締役社長 藤原義弘
神戸芸術工科大学准教授・tmsd 萬田隆建築構造事務所代表 萬
田隆
株式会社吉住工務店 代表取締役社長 吉住正基
受賞対象の概要
市民が誇りとする築80年を経た大規模木造校舎の歴史的価値を継承しながら新築校舎に劣らない仕様と設備を備えた校舎として再生させた。改修は耐震補強による安全安心という基本的な要件を確保しながら、バリアフリー化(写真2,3)、衛生設備の充実、IT化を含む教育環境の向上など、文科省が推奨するインクルーシブな教育環境を達成した。
デザインのポイント
1.歴史的建造物でもある木造校舎3棟をそのまま保存しながら教育環境として十分に整えること
2.歴史的建造物としての空間と価値を維持しながら意匠・構造・環境工学の英知を結集して改修
3.教育環境としての不備を補うことで記憶の器としての建物の活用の道が開け、市の誇りとなった
デザインが生まれた理由/背景
旧西脇町の年間予算に匹敵する巨費をかけて建設された西脇小学校校舎は地元の建築家・内藤克雄(1890~1973)が担い3棟の校舎と渡り廊下 東西の便所が現役の校舎として使われ続けてきた。耐震性の欠如と老朽化を理由に一旦は建て替え計画が公表されたが 2014年に計画を白紙に戻し 諮問委員会の答申を承けて今回の保存改修工事が行われた。歴史的建造物としての価値と使用価値とのバランスを採り、学び舎の記憶の維持を図ることに留意した。
審査委員による評価コメント
2018年、2019年、2020年と3年連続でグッドデザイン受賞を受賞できました。
協力していただいた皆様ありがとうございました。
また来年も受賞できるように、GOOD DESIGNを創っていきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
今後の受賞展のご案内や表彰式、メディアへの掲載等はまたウェブサイト内でお知らせさせていただきます。