GOOD DESIGN EXHIBITION 2018
10/31 [WED]-11/4 [SUN] 東京ミッドタウン
いま、デザインはますます私たちの暮らしとの関わりを強めています。社会課題の解決策を示すこと、何かを変えるための力になること、誰もが幸せを感じられることなど、デザインのもたらす価値が社会全体で共有されるようになっています。そのような状況を導く上で、いまデザインとして見立てられるものごとの水準を確かめる、いわばデザインのベンチマークを定める役割を担ってきたのが、グッドデザイン賞です。
これから、デザインはさらに私たちの暮らしの中に広く行き渡り、深く根ざしていくことでしょう。だからこそ、グッドデザイン賞は、ベンチマークからさらに一歩踏み込んで、この先に向けた指標となれるようなデザイン、ものごとの「起点」に位置付けられる確かな力と可能性を持ったデザインを見つけ出し、示せることが大切であるように考えました。今年のグッドデザイン賞で「美しさ」をキーワードにしたのは、それが、私たちがデザインによってこれからの社会を築いていく上で欠かせないと考えたからです。私たち審査委員は、審査の過程で「美しさ」をめぐってこれまでにないほどの議論を重ねました。「美しさ」とは単に一つの意味に収まるものでなく、様々な意味を持ち、時代とともに変化し続ける概念として捉えるべきです。今年のグッドデザイン賞で私たちが見出した「美しさ」は、ものごとを社会的・総合的な視点で見たときに感じられるよさ、皆で考え高めていくことができるよさ、いま私たちが生きるシーンにそれがあることを、私たち自身が誇りや悦びに感じられるようなよさ、そのような「よさ」がもたらす「美しさ」であったように思います。そして、こうした「美しさ」を社会で共有できるのが、まさしくデザインの力なのではないか。ここまでの審査を通じてそう実感しています。 /GOOD DESIGN AWARD ホームページより
2018年度は過去最多の応募数でした
2018年度グッドデザイン賞大賞に選ばれた
貧困問題解決に向けての活動 [おてらおやつクラブ]
受賞企業/特定非営利活動法人おてらおやつクラブ (奈良県)
「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。
従来、寺院が地域社会で行ってきた営みを現代的な仕組みとしてデザインし直し、寺院の「ある」と社会の「ない」を無理なくつなげる優れた取り組み。活動の意義とともに、既存の組織・人・もの・習慣をつなぎ直すだけで機能する仕組みの美しさが高く評価されました。
当社が受賞した一般・公共向け取り組み(地域・コミュニティづくり)のカテゴリーの展示は4階G3-dというフロアでした。
当社のパネルを熱心に見てくださっている人がいてうれしい限りです。
●受賞作品 [ARCHITECTURE STORY #13] N-PROJECTはこちら