ARCHITECTURE STORY

兵庫県/住宅・ゲストハウス・事務所/新築/2015年竣工

GOOD DESIGN

H-PROJECT

兵庫県丹波市の郊外に位置する建物で、事務所、ゲストハウスの機能を併せ持つ兼用住宅です。
四季の豊かな日本では、季節や時の変化を感じながら生活することは当たり前のことでした。しかしながら、利便性や経済性を追求するあまり、いつからか家は閉ざされた箱のようになってしまい、それらを感じる機会を失ってしまいました。それは丹波のような農村地域の民家においても同じ事象であると言えます。
ここでは、都会から農ある暮らしを求めて移住されるクライアントのために、日本の原風景ともいえる里山の田園風景が残っているこの地で、かつての日本らしい豊かな住まいを再考することを試みました。
大屋根の下、開放的な大空間、土間や縁側的な中間領域を構成。そこに広がる四季折々飽きることのない風景と心地よい風。それらとの共生を邪魔することがないようシンプルにデザインしています。

建物概要

建物名称 H-Project(保月の家)
発注者 個人
所在地 兵庫県丹波市
用途 住宅・ゲストハウス・事務所
工事種別 新築
規模構造 木造(SE構法)/地上2階建 耐震等級2
敷地面積 1352.6m²
延床面積 259.1m²
竣工年 2015年
備考 グッドデザイン賞2016 受賞
ウッドデザイン賞2015 受賞
担当 Director 藤田瑞夫
Designer 澤田伸一
Assistant 北野章恵
Estimator 杉山栄一

設計アプローチ

敷地の特性を丁寧に読み解く

北側には平安時代からの歴史ある寺社が隣接し、寺の脇道は50メートルにわたるサクラの並木道となっており、国の史跡の黒井城跡に通じている。また西側の山裾にはモミジの群生、南側には田園風景が広がり背後に地域の里山の山景が望めるという多彩な恵まれたロケーションを持った敷地で、初めてこの場所を訪れた時、敷地の特性を丁寧に読み解き、それらをどのように計画にいかしていくかが最も大切であると直感しました。そこで計画を着手するにあたって、まずは地域の歴史を⽪切りに敷地の徹底したリサーチから始めました。

保月の家


まずは敷地に隣接する圓光寺や賀茂神社等を見て歩き、地域とその関わりなどを調べていきました。さらに猪ノ口山山頂にある黒井城跡地には、このプロジェクトにかかわる当社の社員4名で実際に登って、敷地を上から見てみることにしました。敷地周囲は丹波市条例により多田区整備計画地区として景観が保護されており、上空から見ることで、守るべき景観がそこにあることが理解でき、はっきりと目に焼き付けることができました。
この地域が「保月の里(ほげつのさと)」と呼ばれているのは、黒井城が別名「保月城」と呼ばれていたことによるかと思われます。戦国時代初期に「丹波の赤鬼」と恐れられた赤井悪右衛門直正が氷上郡(現・丹波市)一帯を勢力圏下に治め、黒井城を居城としていたことが歴史として伝えられていますが、元々は建武二年(1335)赤松筑前守貞範が、初めて山頂に城を築いたことからその歴史が始まります。そのため筑前の守の保つ城として「保筑城(ほつきじょう)」と呼ばれ、転じて「保月城(ほつきじょう)」となり、「保月城(ほげつじょう)」となったのではないかという説がありますが、定かではありません。
また、敷地に近接する圓光寺内にある淡島神社にもこの城にまつわる伝承があります。
そうした歴史ロマンのある地域ですが、里山の開発や放棄などにより美しい里山が失われつつあるという問題も生じていました。そんな中、平成10年以後この地で「里山づくり」の機運が盛り上がり、地域住民が相集い、保月の里ボランティア会を組織し、山裾整備や植樹活動を取り組み始めました。
保月の里づくり計画は、子孫に伝える豊かで美しい自然環境、地域環境を創造し、守り育てる壮大な計画であり、住民自身が快適さ、豊かさを実感しうる事業として計画を立て、保月の里づくり協議会を立ち上げられました。テーマにかかげる「ギフチョウ」は、豊かな自然環境を育めば、必ず定着するだろうという目標であり、自然環境復元の一つの指標で、内外からこの取り組みが注目されています。

「保月の里」~月の光に浮かびし里ともとれる美しいネーミングからここで計画する住宅を「保月の家」と名付けることに決め、プロジェクトがスタートしました。

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打ち合わせエピソード

出会い=ファーストプレゼンテーション

クライアントは阪神間からこの地域での田舎暮らしを求められ、土地探しの相談から弊社を訪れられました。幾つかの土地の候補がありましたが、このすばらしいロケーションを持った敷地に出会うまで数ヶ月を要していました。
そして営業から設計へと引継ぎが行われましたが、クライアントと設計者が初めてお会いするに当たって時間をいただき、あえて細かい要望をお聞きしないで、初回の出会いの場で設計サイドからこの場所での最適な生活のご提案をさせていただくこととしました。

計画にあたっては敷地の特性を読み解くことから始め、以下の3つのコンセプトを掲げました。

  • 1.環境(地域性)配慮から生まれる建築
  • 2.敷地との対話から生まれる建築
  • 3.特別な空間を実現する構造から生まれる建築

第一回目のプレゼンでは、これらのコンセプトに至った経緯をパワーポイントを使って大きなモニターでプレゼンテーションさせていただきました。
まず地域の歴史、現状を理解していただき、リサーチにより得られた土地の特性等をビジュアルでわかりやすくご説明させていただきました。
併せて建築模型等を使って、配置計画および外観や空間構成の趣旨をプレゼンテーションさせていただきました。ラフに作った100分の1の真っ白な模型ですが、一目で立体を把握でき、平面図やパース等の2次元の紙媒体では得られない理解が生まれます。

このプレゼンでは、クライアントの細かな意向をあえて聞かずに、設計者が想像をめぐらせ、この場所におけるクライアントの最適な生活をご提案するというモノでしたが、クライアントからは、「感動しました」という最高のお言葉をいただけました。LDK等のメインとなる空間の構成はもとより、愛犬のスペース等のプランの細かな点も大変気に入っていただき、細かな微調整は別として「是非この提案のまま進めていただきたい」ということになりました。

弊社では『プレゼンテーション』はまさに『プレゼント』であると考えています。いかに相手に喜んでいただけるか。リサーチし、想像し、時にはサプライズも仕掛けて・・・。
今回は、設計者が初めてクライアントと会う場でプレゼンするという異例なことでした。それは土地探しから弊社の営業部が関わらせていただき、クライアントの人間性や建築におけるビジョン等を把握し、設計サイドと共有できていたから故に成し得たことでしたが、クライアントに本当に喜んでいただけたことが何より嬉しい出来事でした。

風景の見え方をコントロールする


ファーストプランは、大スパンの門型の木造ラーメンフレームを敷地の形状に合わせて屈曲させ、2階部分で分棟し並列させて配置するもので、南北の空間の抜けなど建築的に斬新なものがあり、クライアントにも大変気に入っていただけるプランではありましたが、コストが大きなネックとなっていました。規模の縮小を考える中で、オフィス部分の独立性や住まわれる人数の増加などの問題もあり、よりシンプルな形状での計画へと検討を繰り返していきました。その中で当初のコンセプトはぶれることなく、北側にサクラ並木、西側にモミジの群生、南側には田園風景越しに地域の里山の山並みが広がるという恵まれたロケーションをいかし、風景と一体となるような建築を目指していました。ただ単に開口部を大きく開けるのではなく、敷地との対話から大きさ、高さ、方向を検討しています。フルオープンできるダイナミックな開口、コーナーを利用した広角の見え方、吹抜け越しの高窓、ちらりとのぞき見える見え方など四季折々の景色の見え方をコントロールすることで表情豊かな奥行きのある空間が得られます。
しかしながら、木造で大きな開口部を自由な位置に得るためには、計画の初期段階において構造的な検討が不可欠となります。この計画は、一般の木造在来工法ではなく、構造用集成材を用いた耐震工法であるSE構法を採用し、躯体にかかるコストをコントロールしながらシンプルな架構で空間を構成することに努めました。木造であってもRC造やS造と同様に構造計算によって安全性を確認しながら計画することで、大きな連続した開口部を確保しながら、柱のない大空間が無理のないかたちで計画されています。写真は、ファーストプレゼンテーションから数回の打合せを重ねた後の模型ですが、最終的にはほぼこの案のまま計画が進んでいくこととなりました。

着工式にてクライアントの思いを再認識

工事着手に先立って、着工式を執り行いました。クライアントである増田様は、株式会社リリーフ・アシストの代表取締役であられ、この建物はその会社の丹波オフィス兼住居として機能するため、スタッフの方全員にご出席いただく大掛かりな着工式となりました。
着工式は、現場担当者をはじめ、この工事に携わる大工や職人、内外装工事、基礎外構工事、電気、給排水等設備工事等の協力業者の方々とクライアントの顔合わせの場でもあり、工事概要のご説明や工事を安全かつ円滑に進めていく上での約束事の確認、また設計者より設計コンセプトの説明や、現場担当者や工事に携わる各々がものづくりへの想いを述べ、一致団結してより良い建物づくりをしていく上での重要なセレモニーとして、弊社では着工式を執り行っております。
この着工式では、増田社長よりリリーフ・アシスト様が目指す未来像やこの建物新築を機に始まる決意など、ご用意いただいたスライド を用いて語っていただきました。計画段階から打合せを重ねさせていただくたびにその想いをお聞かせいただき、想いの熱さに身が引き締まり、それにお応えするべく描く図面にも自ずと力が入る状況ではありましたが、再度語られたお言葉に改めて感動いたしました。
増田社長の思いを弊社スタッフだけでなく、工事に携わる者が直接肌で感じ、共有できたことは、建物づくりをスタートする上でこの上ない有意義なものとなり、その後の工事の工程ひとつひとつに想いが反映されていくことになりました。

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プロフェッショナル

配置について

地域の美しい里山の風景は、住民によって積極的に保護されおり、自ずと環境(地域性)への配慮を意識した計画が必要とされていました。敷地に大きく覆いかぶさる隣地のサクラの木々は、クライアントの意向により枝等を一切落とすことなく現況のまま保全するよう努めました。また周囲のその他の樹木や土手などもほぼ既存のままとし、大切に保全されてきた環境に手を加えることを極力控えた外構としています。
また、新たにこの地にやってくるクライアントが早く地域になじめるように、敷地の一部をポケットパーク的に開放し、周囲には塀等は設けない計画としています。桜の季節には敷地内で近隣住人となごやかに花見ができるなどコミュニティを形成しやすくすることを意図しています。
また、敷地南側には敷地に向かって長く直線的に伸びてくる地域の生活道路が、この土地に強い軸線を形成しており、そのラインに正対するように建物を配置しています。1階部の通り土間は、この軸線に連続するようにゾーニングされており、建物内部に軸線が伸びてきて周辺環境との一体感や空間の広がりが得られ、それに沿うように室内に心地良い風が通り抜け、ここでの生活に潤いを与えてくれます。

平面計画について

この計画には2つの設計テーマがありました。
1.北側にサクラ並木、西側にモミジの群生、南側の田園風景等の多彩な風景の見え方をコントロールすること
2.内と外の2つの領域を分ける境界が「あるんだけどない」状態をいかにつくることができるか
これらの設計テーマは、上手く解ければより魅力的な建築が成立すると確信できるものです。

敷地との対話を繰り返し、クライアントとの打合せを重ねながら、プランを変更していきました。
最終的に出来上がったプランでは、この地でのロケーションを最大限に享受でき、土間や深い庇を持つテラスといった内と外をつなぐ中間領域が、生活空間の中に巧みに入り込み、内部でありかつ外部である、外部でありかつ内部であるといったやわらかで、おおらかな空間を持つプランとなりました。
生活のメインであるLDKと寝室のある2階は、南面の大開口を開け放てば、周囲の恵まれた環境と一体となることができます。季節に応じて彩りや眺めの良い場所、居心地の良い場所を求めて自由に回遊できる開放的な空間としてホームパーティーやクライアントの趣味であるアイリッシュハープの音楽コンサートもできる大空間となっています。

構造計画について

一般の木造住宅では、構造において法的適合性の審査を省略できることから、その責は施主と建築士にゆだねられているのが現状で、建築確認申請時に構造計算を必須とされていません。しかし当社では、計画時に構造計算にて安全 性を検証することを推奨しており、クライアントから費用が掛かかること等の理解を得て、鉄骨造やRC造、大規模建築物と同じ手法で構造計算をしております。「人の安全は、耐震性能や耐久性能などの安全性能によって守られるべきである」との考えに基づき、2階建や平屋であっても例外はありません。大地震に見舞われることをあらかじめ想定、検証しているため、木造住宅であっても耐震性に優れた広く自由な空間づくりが可能となります。
この住宅は、木造にて大空間、大開口を確保するため構造用集成材によるラーメン構造にて構造計画をしました。
2階LDK部分は、6.37m×10.01mの柱のない大空間で、最大限の開口を設けた開放的な空間になっていますが、安全で全く無理がなくかつコストバランスの良いシンプルな架構で実現できています。

外観について

外壁は板張り(ウエスタンレッドシダー)ですが、節ありでテクスチャーも荒々しい材を使用することで、粗野な存在感を求めました。板張りの外壁は経年変化により、より景観になじむことを意図しています。
また、全体として大きなボリュームを持つ建物ではありますが、軒先やけらばのディテールにより屋根を軽快に見せることで全体の重厚感を消し、周囲に対して威圧的にならないようボリューム感を抑えることを意図しました。粗野な外壁とシャープな軒先の対比は、この建物に凛とした佇まいを与えています。
南側のファサードは、連続した開口部と中央板張り部の水平・垂直の対比と深い軒の出がつくりだす陰影のみにより構成し、シンプルなデザインとしています。東側は近隣の民家が建ち並んでいる中で、事務所、寝室が配されており、落ち着いた空間を得るためで開口部を最小限度とし、南側とは反した板張りの外壁面を強調した外観としています。
また開口部については、深い庇のある南側と西側の一部のみ木製サッシを使用していますが、庇のない他の面は気密性、水密性を優先したアルミサッシを採用しています。

内観について

この建物の特徴ある内観は、2階LDKの大空間とそれにつながるデッキ、1階部をS字状に貫通する土間空間です。
2階LDKおよび寝室の南面の木製サッシは、引き込むことで開口を遮るものがないフルオープンな状態が生まれ、眼前の田園風景を室内に呼び込むことができ、風景との一体感が生まれます。
単なるがらんどうの空間にならないように内部の各所の高さ関係を詳細に検討しました。南側の開口部際の天井高さは低く抑え、軒の水平ラインと共に風景を絞り込んで見せることを意図しました。LDKは勾配天井とし、床面積と高さ関係のプロポーションを意識して高さを決定しています。ダイニング部は、一段上がった座卓スタイルとすることで広い空間に領域を与え、空間に変化を与えることを意図しています。ここからは、北東コーナからL字状に連続する開口部を通して、北側の桜並木のすべてが包まれるように見えることを意識して開口部の位置を決定しています。
構造材は、大空間を得るため集成材を使用していますが、内部の床、天井、化粧梁、造作テーブル等は地元丹波市産の杉材を使い、壁、天井は漆喰塗としています。自然素材をふんだんに使った空間に、この地の香りがする心地良い風が吹き抜けていく。四季折々飽きることのない風景と心地よい風。これらを邪魔することがないようシンプルな内装を心掛けてデザインしています。

地球温暖化や環境問題に対してサステナブルなデザインが求められる中で、かつての日本の住まいの構成要素あった土間、縁側、軒等は、環境と建築を接続する装置として見直されるべきものであります。
農家の土間や縁側、町家の通り庭といったかつての日本の住まいを豊かにしてきた空間要素を見直し、この住まいの中にそれらを再構築しています。ここでの土間空間は、濡れ縁、ポーチ、玄関、通り土間、犬の部屋、テラス、事務所といった内外部に入り組んでS字状につながっていて、外部と内部の連続を繰り返しながらその境界をあいまいにしています。そうすることで外部でも内部でもない中間的な領域が生まれ、土や緑のにおい、風の音や光の陰影といったものが建物内にやさしく引き込まれ、周辺環境との共生を意識できます。ここでの農ある暮らしの中で自然に溶け込むような空間となることを目指しました。
土間の床仕上げは、木や漆喰といった自然素材の生のままの色合いで構成された空間の中にあって、発色の良いブルーのタイルとすることで床面がより意識され、土間の存在を際立させることを意図しています。

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設計者コメント

木造の大空間

当社では木造建築を考える場合、環境問題や地域産業の普及の観点から、丹波市産材または兵庫県産材の使用を第一としていますが、大空間が要求される中大規模の木造建築に対しては、森林認証材である構造用集成材を使用し、構造評定を受けているSE構法を主として採用しています。構造的な信頼と製品の安定性は、木造は強度が弱く躯体の質として信用できないという問題点を払拭し、お客さまからの支持も得やすいものとなっています。また、供給プロセス等の環境問題的な側面への対応がなされており、サステナブルな社会の実現において、かつての伝統的な木造建築工法にかわり、一つの一般解になり得る工法として木造建築の普及につながっていくものと考えています。

この計画では、連続した大きな開口部や柱のない大空間の必要性からSE構法を採用しました。大屋根の下、開放的な大空間、土間や縁側的な中間領域を構成。そこに土や緑のにおい、風の音や光の陰影といった自然の因子が溶け込んでいく。それらを一身に感じることができる状態をつくりたいと考えました。
内外装とも木を多用していますが特性により使い分けをしています。外装は天然木でありながら優れた対候性のあるウエスタンレッドシダーを、構造体には大空間を得るために構造用集成材(森林認証材)を、内装には環境になじみやすい丹波市産の地元の杉材を用いることで、周辺環境との調和以外に、地球環境へ寄与や地域材の普及等も意識しています。また他の内外装は木部と相性の良い漆喰塗とし、全体として自然素材をふんだんに使っています。それらの材としての見た目や質感等による温もりや癒し効果に加えて、空間に緑のにおいや風の音などが自然に溶け込むことで、ここでの生活に潤いを与え、五感を通して「豊かさとは何か」を実感できる空間をつくることを目指しました。

物事の関係性を考える

この計画は、単に設計だけでなく、営業段階から色々な「つながり」ということを意識して取り組んできました。
阪神間から丹波の地にIターン移住されるクライアントと近隣住民との関係、北側と南側の反する面のロケーションの取り込み、内部空間と外部空間とその中間領域、オフィス部と住宅部との公私の領域、人と犬との生活領域など…
多くの事柄のつながり(関係性のバランス)を考えることこそが、この計画のデザインそのものであったような気がしています。デザインとは、単にプランニングやカタチ、色を考えることではなく、物事の関係性を深く考えることであると改めて感じました。

恵まれたロケーション、恵まれた設計条件の中で、設計提案を快く受け入れてくださり、設計者としてまたとない仕事をさせていただく中で、色々なことを学ばせていただいたクライアントには本当に感謝しています。
着工式で語られたクライアントの熱い想い、この建築を機に大きな夢を描こうとされる想いにどれだけ応えることができたのか。建物が完成して自問する日々ですが、ここでのクライアントの新しい生活、株式会社リリーフ・アシスト様の新たなステージに、わずかながらお力添えができたことを嬉しく思っています。

㈱リリーフ・アシスト丹波オフィス/保月の家新築工事 movie

①計画から完成までがご覧いただけます(約6分)
是非ご覧ください。

②GOOD DESIGN AWARD 2016 受賞作品(約1.5分)
是非ご覧ください。

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